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特集 腎疾患治療薬 フロントライン
各論
第2章 慢性腎臓病・透析合併症
6.CKD-MBD治療薬:ビタミンD製剤;活性型ビタミンD
Vitamin D receptor activator
立枩 良崇
1
,
稲熊 大城
1
Tatematsu Yoshitaka
1
,
Inaguma Daijo
1
1藤田医科大学ばんたね病院腎臓内科
キーワード:
ビタミンD
,
CKD−MBD
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
VDRA
Keyword:
ビタミンD
,
CKD−MBD
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
VDRA
pp.156-160
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002124
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1 はじめに
活性型ビタミンDは,主として腎臓で産生されるため,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者においては,腎機能の低下とともに,早期より血清濃度の低下がみられる。特に透析患者においては,高度のビタミンD欠乏であり,ビタミンD製剤を補充することは理にかなっている。しかしながら,これまでの歴史のなかで,透析を含むCKD患者に対して,活性型ビタミンDは主として副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)低下に大きな役割を演じてきたが,カルシミメティクスの登場でこの役割は取って代わってきているのが現状である。そのような背景のもと,ビタミンD補充あるいは活性型ビタミンD投与の可否については,揺れ動いてきており,現在でもエビデンスは十分とはいえない。

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