特集 創造する透析医療―新たなmodalityへの期待と課題
1.新たなmodality(4)PD+HD 併用療法の課題は何か?
本多 佑
1
,
丸山 之雄
1
1東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科
キーワード:
PDファースト
,
PD+HD 併用療法
,
被囊性腹膜硬化症
Keyword:
PDファースト
,
PD+HD 併用療法
,
被囊性腹膜硬化症
pp.627-632
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000053
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末期腎不全に対する最初の腎代替療法(renal replacement therapy;RRT)として血液透析(hemodialysis;HD)でなく腹膜透析(peritonealdialysis;PD)を選択する,いわゆるPD ファーストは残存腎機能が保たれ,不均衡症状が少なく,在宅医療であり社会復帰が容易であるなどの利点から推奨されている.しかし腹膜機能が経年的に劣化し,また残存腎機能も低下するため,長期間のPD 単独治療継続は困難である.PD+HD 併用療法はPD 単独では透析不足や体液貯留傾向を是正できないときに行われる,わが国特有の治療法である.併用療法の臨床的有用性と課題について評価した.
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