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増刊号 腎代替療法のすべて
【第5章 腹膜透析】
10 被囊性腹膜硬化症の現状と対策
Current status and measures for encapsulating peritoneal sclerosis
森石 みさき
1
Moriishi Misaki
1
1中島土谷クリニック
キーワード:
被囊性腹膜硬化症
,
EPS
,
ステロイド
,
腹膜透析
,
イレウス
Keyword:
被囊性腹膜硬化症
,
EPS
,
ステロイド
,
腹膜透析
,
イレウス
pp.397-400
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000467
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はじめに
被囊性腹膜硬化症(encapsulating peritoneal sclerosis:EPS)とは,びまん性に肥厚した腹膜の広範な癒着や被膜により腸閉塞症状を継続的,断続的,または反復的に呈する症候群1)である。腹膜透析(peritoneal dialysis:PD)のまれな合併症だが,死亡率が高く,畏怖されてきた。low-GDP透析液の開発以降,EPSの発症率,死亡率は著しく低下したが,いまだにPD普及の妨げになっている。本稿においてはEPSの発症,病理,予防と治療のこれまでと現状について概説する。
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