特集 創造する透析医療―新たなmodalityへの期待と課題
1.新たなmodality(5) 透析患者の運動リハビリはどこまで有効か? 危険ではないのか?
三浦 美佐
1
,
伊藤 修
2
1筑波技術大学保健科学部
2東北医科薬科大学リハビリテーション学
キーワード:
透析患者
,
運動療法
,
効果
,
適応基準
,
運動療法のリスク
Keyword:
透析患者
,
運動療法
,
効果
,
適応基準
,
運動療法のリスク
pp.633-638
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000054
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本邦の維持透析患者数は増加を続け,2015 年には32 万人を超え,平均年齢も67.9 歳と高齢化している.透析患者では,腎性貧血,尿毒症性低栄養,骨格筋減少・筋力低下,骨格筋機能異常,運動耐容能の低下,易疲労感,活動量減少,QOL の低下などが認められ,透析患者の運動耐容能は心不全患者やCOPD 患者と同程度まで低下している.一方,近年では透析患者の運動の効果について多数報告されている.よって,本稿ではどのような運動療法をいつ行うのが有効か,運動適応基準とリスクも含めて解説する.
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