特集 もっと知ろう透析室での腎移植問題―腎移植と透析の移行期
7.腹膜透析患者の腎移植-移植前後の管理法
寺下 真帆
1
,
谷澤 雅彦
1
1聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科
キーワード:
腹膜透析
,
DGF
,
PD関連腹膜炎
,
被囊性腹膜硬化症
Keyword:
腹膜透析
,
DGF
,
PD関連腹膜炎
,
被囊性腹膜硬化症
pp.1064-1070
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002239
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日本におけるPD患者数は少ないが若年者が多く,腎移植候補者となりうる.移植前の透析療法が移植後の予後に与える影響は小さく,HD・PDいずれの透析療法であっても,可能なかぎり移植前の透析期間を短くすることに留意することが重要である.PD患者特有の問題点として,PD関連感染症や被囊性腹膜硬化症(EPS)発症リスクが挙げられる.いずれもその管理や今後の発症リスクを検討するうえで,透析施設と移植施設の情報共有と協同が不可欠であり,最適な移植を提供するために密な連携が望まれる.
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