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マターナルワクチン 第1回 マターナルワクチンとは
山田 秀人
1
H. Yamada
1
1医療法人渓仁会手稲渓仁会病院不育症センター(センター長)
pp.303-308
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003338
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米国疾病対策予防センター(CDC)は,妊婦と出生児は,COVID-19,インフルエンザ,RSウイルス,百日咳やその他感染症によって重症化しやすいため,妊娠中のワクチン接種は重要であると発表している1)。健診において医療従事者がワクチン接種を推奨することによって妊婦のワクチン接種が増え,それによって妊婦と出生児を重病から守ることができるとしている。本稿では,CDC,米国産科婦人科学会,英国National Health Service(NHS)のガイドラインやCommittee opinionなどをもとに,マターナルワクチンの現状について解説する。マターナルワクチンについて,日本の公的機関や専門学会によるガイドラインの作成や定期的な情報発信が必要である。

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