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マターナルワクチン 第3回 新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスのマターナルワクチン
山田 秀人
1
H. Yamada
1
1医療法人渓仁会手稲渓仁会病院不育症センター(センター長)
pp.497-501
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003392
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妊婦は非妊婦よりも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)やインフルエンザの症状が重症化しやすいため,入院管理が必要になる機会が増え妊娠合併症リスクが高くなる。それは,出生児にも悪影響を及ぼす。妊娠中のワクチン接種は安全であり,効果的で重症化リスクを軽減するばかりではなく,産生される抗体は出生児に移行して児の感染を予防する。妊娠期間のいかなる時期においてもワクチン接種は可能である。授乳期のワクチン接種によって抗体は乳汁中に移行し,児を守る働きが期待される。

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