特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
Ⅲ.感染症対策
1.COVID-19と妊娠・出産
山田 秀人
1
,
出口 雅士
2
H. Yamada
1
,
M. Deguchi
2
1手稲渓仁会病院不育症センター
2神戸大学産科婦人科
pp.1063-1068
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002290
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妊婦の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では早産リスクは高いが,胎児異常,流産,死産のリスクは高くはない。妊娠自体が重症化リスクであり,妊婦とパートナーのワクチン接種が推奨される。日本のレジストリ調査では,31歳以上,妊娠前BMI 25以上,妊娠21週以降の感染,呼吸器疾患など併存疾患が重症化リスクであった。ワクチン接種歴が明らかなCOVID-19感染妊婦の86%が未接種であった。中等症Ⅱ・重症の妊婦の100%が未接種であったことから,ワクチン接種は重症化を抑制している。妊婦はCOVID-19への不安を強く感じており,産後うつ病のリスクが高い。
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