特集 COVID-19に対する産婦人科医療の対策
9.妊産婦におけるCOVID-19に関する最新知見と対策
山田 秀人
1
H. Yamada
1
1手稲渓仁会病院不育症・ゲノム医療センター(センター長)
pp.181-187
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001631
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2020年2月のLancetの報告以来,妊婦の新型コロナウイルス感染に関する論文が多数発表された。これまでの報告では,早産リスクは高いが,胎児異常,流産,死産のリスクは高くはない。母子感染率は2~3%と推定されるが,胎児感染は稀である。妊婦の症状は,非妊婦と変わらないとの報告が多い。11月に米国疾病管理予防センター(CDC)は,妊娠は重症化リスクであると発表した。母体重症化のリスクは,肥満,糖尿病,喘息,高齢とする報告が多い。
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