特集 多職種連携による婦人科がん治療の実践
10.チャイルド・ライフ・スペシャリストなどの多職種連携による婦人科がん患者とその子どもの支援
伏見 幸弘
1
,
島田 理恵
1
,
坂井 健良
2
,
山上 亘
2
Y. Fushimi
1
,
R. Shimada
1
,
K. Sakai
2
,
W. Yamagami
2
1慶應義塾大学病院看護部
2慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.1057-1064
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003112
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子どもを育てながら婦人科がん治療を受ける患者は,病気や治療により親としての役割を遂行できないことへの葛藤や,子どもに与える影響への不安を抱えている。子どもが親の病気や闘病について適切に理解し,親子双方の不安の軽減を図ることが重要であり,そのためには親子のコミュニケーションの促進や,ときに子どもへの心理的支援も求められる。
医療現場では,子どもの成長発達過程を支える専門職であるチャイルド・ライフ・スペシャリスト(child life specialist;CLS)などとの多職種連携により,子どもの発達課題に合わせた対応が可能となる。患者の親役割と治療との両立を支えるだけでなく,子どもの受容を支援することが,若年患者が多い婦人科がん治療サポートにおいては重要である。
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