症例
卵管間質部妊娠の腹腔鏡下卵管角部切開術後に生じた異所性妊娠存続症に対する化学療法の1例
-―メトトレキサートの効果と投与法の考察―
津田 洋之介
1
,
城 道久
1
,
福田 奈穂
1
,
鈴木 裕紀子
1
,
苔原 つばさ
1
,
二木 ひとみ
1
,
河谷 春那
1
,
大木 規義
1
,
𠮷田 茂樹
1
Y. Tsuda
1
,
M. Shiro
1
,
N. Fukuda
1
,
Y. Suzuki
1
,
T. Kokehara
1
,
H. Futaki
1
,
H. Kawatani
1
,
N. Oki
1
,
S. Yoshida
1
1社会医療法人愛仁会千船病院産婦人科
pp.617-622
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002991
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
卵管間質部妊娠への腹腔鏡下卵管角部切開術後に異所性妊娠存続症(PEP)と診断し,メトトレキサート(MTX)単回投与が無効で連続投与に変更後,術後8カ月でβhCGが陰性化した1例を経験した。31歳2産,右卵管間質部妊娠と診断し腹腔鏡下右卵管角部切開術を実施した。術後17日でβhCGが再上昇しPEPと診断した。MTX単回投与でβhCGが下降せず,説明と同意のうえで連続投与へ変更すると下降した。βhCGが100 mIU/ml未満でMTXは終了し,術後8カ月で陰性化した。間質部妊娠の卵管角部切開術後のPEPで単回投与法が無効でも連続投与の有効例がある。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.