症例
COVID-19罹患により化学療法(MTX)レジメンを長期中断したが寛解導入に成功した臨床的侵入奇胎の1例
徳永 詩音
1
,
城 道久
1
,
小倉 直子
1
,
苔原 つばさ
1
,
二木 ひとみ
1
,
稲垣 美恵子
1
,
大木 規義
1
,
村越 誉
1
,
吉田 茂樹
1
S. Tokunaga
1
,
M. Shiro
1
,
N. Ogura
1
,
T. Kokehara
1
,
H. Futaki
1
,
E. Inagaki
1
,
N. Ohki
1
,
H. Murakoshi
1
,
S. Yoshida
1
1社会医療法人愛仁会千船病院産婦人科
pp.317-322
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002501
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SARS-CoV-2感染などで7週間の治療中断後,メトトレキサート(MTX)で寛解した臨床的侵入奇胎の1例を経験した。20歳女性,全胞状奇胎娩出後3週間で臨床的侵入奇胎と診断した。MTX単剤治療を開始し,4コースめにGrade 3の口内炎を発症,家族・患者のCOVID-19発症で前コース開始より7週間中断した。5コースめよりMTXにロイコボリンカルシウムを併用し血中hCG値が感度以下となった。臨床的侵入奇胎で7週間治療中断後もMTXで寛解導入でき,SARS-CoV-2感染後でも肺に影響を与えずMTXは使用可能であった。
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