症例
卵管間膜上に発生した異所性成熟囊胞性奇形腫の茎捻転に対し腹腔鏡下手術を行った1例
鈴木 裕紀子
1
,
城 道久
1
,
二木 ひとみ
1
,
澤田 史奈
1
,
津田 洋之介
1
,
和田 知春
1
,
岡田 十三
1
,
渡邊 隆弘
2
,
𠮷田 茂樹
1
Y. Suzuki
1
,
M. Shiro
1
,
H. Futaki
1
,
S. Sawada
1
,
Y. Tsuda
1
,
C. Wada
1
,
J. Okada
1
,
T. Watanabe
2
,
S. Yoshida
1
1社会医療法人愛仁会千船病院産婦人科
2同 病理診断科
pp.299-304
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002900
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異所性成熟囊胞性奇形腫は大網やダグラス窩の発生が多いが,卵管間膜上はまれである。卵管間膜上に発生した異所性成熟囊胞性奇形腫の茎捻転に対し,腹腔鏡下手術を行った1例を経験した。29歳,左下腹部痛があり腹部CTで両側奇形腫を認めた。左卵巣腫瘍茎捻転の疑いで腹腔鏡下手術を行った。左側腫瘍は左卵管間膜上に発生して捻転し,腫瘍と別に萎縮した左卵巣を認めた。病理学的に奇形腫で原始卵胞を認め,左卵巣腫瘍がautoamputationで左卵管間膜上に生着し,異所性成熟囊胞性奇形腫が捻転したと診断した。
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