症例
穿孔性虫垂炎から右卵管卵巣膿瘍を併発し,複数の抗菌薬アレルギーがあるなかで薬剤を選択し保存的に治療しえた1例
福田 大輔
1
,
城 道久
1
,
大木 規義
1
,
村越 誉
1
,
岡田 十三
1
,
𠮷田 茂樹
1
D. Fukuda
1
,
M. Shiro
1
,
N. Oki
1
,
H. Murakoshi
1
,
J. Okada
1
,
S. Yoshida
1
1社会医療法人愛仁会千船病院産婦人科
pp.419-423
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002934
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穿孔性虫垂炎から続発的に右卵管卵巣膿瘍を併発し,複数の抗菌薬アレルギーがあるなかで限定的な薬剤を選択し,手術をせず保存的に治療しえた1例を経験した。42歳,未経産。穿孔性虫垂炎術後1カ月で右下腹部痛,7cm大の右卵巣腫大を指摘され紹介された。術前のCTで右卵巣は正常で,虫垂炎に起因した右卵管卵巣膿瘍と診断した。複数の抗菌薬アレルギーがあるなかで,ゲンタマイシン・メトロニダゾールを選択し,手術をせず保存的に治療することができた。右側卵管卵巣膿瘍は,虫垂炎から続発的に生じる可能性がある。
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