症例
双頸双角子宮に対する腹腔鏡下子宮全摘術後に,先天性片側腎無形成症の診断に至った1例
荒木 裕子
1
,
城 道久
1
,
大木 規義
1
,
北井 沙和
1
,
北 采加
1
,
苔原 つばさ
1
,
二木 ひとみ
1
,
村越 誉
1
,
吉田 茂樹
1
Y. Araki
1
,
M. Shiro
1
,
N. Oki
1
,
S. Kitai
1
,
A. Kita
1
,
T. Kokehara
1
,
H. Futaki
1
,
H. Murakoshi
1
,
S. Yoshida
1
1社会医療法人愛仁会千船病院産婦人科
pp.961-966
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002680
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ロボット支援下での腹腔鏡下子宮全摘術を施行し,術中に右尿管損傷が疑われたものの,先天性の右片側腎無形成であることが判明した1例を経験した。47歳,子宮頸部高度異形成に対する円錐切除術後に再度子宮頸部高度異形成を指摘され,ロボット支援下での腹腔鏡下子宮全摘術を施行した。術中右尿管損傷が疑われたものの,術後に撮像した造影CTで先天性の右片側腎無形成の診断となった。子宮奇形を伴う子宮全摘術の際には,尿管の走行や腎欠損の有無を術前に画像検査で明らかにすることが重要と考えられた。
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