原著
子宮頸部異形成治療後の子宮頸部細胞診,Human Papillomavirus(HPV)検査についての検討
莟 綾乃
1
,
前原 都
1
,
上岡 陽亮
1
,
厚井 知穂
1
,
河村 英彦
1
,
江頭 活子
1
A. Tsubomi
1
,
M. Maehara
1
,
Y. Ueoka
1
,
C. Koui
1
,
T. Kawamura
1
,
K. Egashira
1
1国家公務員共済組合連合会浜の町病院産婦人科
pp.1043-1046
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002705
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
近年,若年女性の子宮頸部異形成(CIN)が増加傾向にあり,治療方針の決定や治療後の再発リスクを判定する検査としてHPV検査が併用されている。当院でCIN2,CIN3に対して子宮頸部円錐切除術(LEEP)もしくはレーザー蒸散術を施行し,治療後にHPV検査を併用した83症例について検討した。子宮頸部円錐切除術・レーザー蒸散術後にハイリスクHPV陽性であった症例は,それぞれ10例(15.9%),4例(20%)で,ハイリスクHPV陽性率は低下していた。治療後HPV検査の有用性については,今後さらなるデータを集積して検討を加えていきたい。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.