原著
当院で子宮鏡下手術により診断された子宮体癌症例の後方視的検討
前原 都
1
,
上岡 陽亮
1
,
上杉 翔
1
,
伊與田 彩
1
,
中山 紗千
1
,
田中 久美子
1
,
厚井 知穂
1
,
河村 英彦
1
,
江頭 活子
1
M. Maehara
1
,
Y. Ueoka
1
,
S. Uesugi
1
,
A. Iyota
1
,
S. Nakayama
1
,
K. Tanaka
1
,
C. Koui
1
,
T. Kawamura
1
,
K. Egashira
1
1国家公務員共済組合連合会 浜の町病院産婦人科
pp.301-305
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002497
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子宮内腔病変への子宮鏡下手術は,良性疾患に対する治療だけでなく診断目的にも施行されており広く普及している。当院で施行した子宮鏡下手術のうち,子宮体癌と診断された症例について検討した。術後に子宮体癌と診断された症例は5例で,全体の0.4%であった。不妊を契機に診療を開始して癌と診断された症例が2例あり,いずれもⅠA期であった。子宮内膜細胞診・子宮内膜生検・子宮内膜全面搔爬で診断に至らず,子宮鏡下手術で診断された症例が3例あった。子宮鏡下手術は子宮体癌の早期診断,確実な診断に有用と考えられた。
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