特集 妊娠に影響する感染症の最新知識
3.C型肝炎
飯塚 美徳
1
Y. Iitsuka
1
1千葉市立海浜病院産科・婦人科(診療局長)
pp.669-672
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002605
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C型肝炎ウイルス(HCV)が1989年に発見されてから34年が経過した。現在HCVに対するワクチンは完成しておらず,また現時点で主たる感染経路とされている母子感染を予防する有効な手段もない。近年HCVに直接作用する経口剤の直接作用型抗ウイルス薬(DAA)が開発され,2022年には3歳以上の小児のC型慢性肝炎に対するDAAとしてグレカプレビル水和物・ピブレンタスビルが薬価収載された。この状況のなかでわれわれ産婦人科医は,肝臓専門医および小児科医と連携しながら,HCVキャリア女性,およびHCVキャリア妊婦より出生した児の管理をすることが重要である。
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