特集 小児の治療方針
11 消化器
B型肝炎,C型肝炎
乾 あやの
1
,
藤澤 知雄
1
1済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科
pp.673-675
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000346
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B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus:HBV)感染は急性肝炎とおもに母子感染予防不成功による持続感染から移行する慢性肝炎に分類される.急性肝炎のなかには劇症肝炎に至る例もある.慢性肝炎では小児期にも発癌する例がある.HBVに一度感染するとHBV遺伝子は肝細胞に生涯残り,加齢や免疫抑制薬投与により再活性化して劇症肝炎を発症する例もある.C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus:HCV)感染は母子感染が主体であり,3歳すぎると自然治癒はない.C型慢性肝炎は治癒可能な疾患となった.
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