特集 パッとわかる! すぐ使える! 産婦人科検査マニュアル
第1章 周産期
3 B型肝炎・C型肝炎
倉品 隆平
1
1日本医科大学武蔵小杉病院女性診療科・産科
pp.15-19
発行日 2026年3月24日
Published Date 2026/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001597
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POINT!
●妊娠中は全例でHBs抗原とHCV抗原をスクリーニングする.母子感染予防のため,国際的なガイドラインでも一貫して推奨されている極めて重要な検査である.
●母体HBV DNAが200,000IU/mL以上の場合,妊娠28~32週からテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF,テノゼット®)を開始する.テノホビルアラフェナミドフマル酸塩(TAF,ベムリディ®)は妊婦への使用に関するデータがまだ十分ではないため,現状ではTDFが第一選択となることが一般的である.新生児には出生後12時間以内の抗HBs人免疫グロブリン(HBIG)+ワクチンを徹底し,二重の予防策を講じる.
●C型肝炎は母体HCV RNA陽性で垂直感染率は約5~10%であるが,ウイルス量が高い場合やHIV合併例ではリスクが上昇する.確立した周産期予防策はなく,正確な診断と出生後フォローが重要である.母体は産後に直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療を検討する.

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