今月の臨床 母子感染—最新の管理指針を考える
ウイルスの母子感染とその管理
3.C型肝炎
打出 喜義
1
1金沢大学医学部附属病院産婦人科
pp.1277-1280
発行日 2000年11月10日
Published Date 2000/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904177
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ウイルスの性状
C型肝炎ウイルス(HCV)は,その表面にスパイク状の突起を持つ直径55〜65nmの一本鎖RNAウイルスで約9,500塩基からなっている.Open reading flameには5�側から,core(C)領域・envelope(E)領域といわれる構造領域と,それに続く非構造領域(non-structural region:NS)がある.5つに細分されている初めのNS1部位はE領域に含まれ(E2/NS1領域),ウイルス表面の抗原決定基となる被殻蛋白をコードしているが,多様性を示すために,HCVワクチン作成の際の障害となっている1).
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