病気のはなし
C型肝炎
今村 道雄
1
,
茶山 一彰
2
1広島大学大学院医歯学総合研究科内科専攻
2広島大学大学院医歯薬学総合研究科創生医科学専攻先進医療開発科学講座分子病態制御内科学
pp.1266-1269
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101613
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新しい知見
C型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV:hepatitis C virus)の感染により起こる肝臓の壊死炎症反応である.HCVに感染した場合,急性肝炎を経て高率に持続感染となり,慢性肝炎,肝硬変へと進展する.C型肝炎の根本的治療は,HCVを体内より排除することにあり,これを目的としたインターフェロン療法が広く行われているが,その有効率は低い.近年,抗ウイルス活性を示すプリンヌクレオシドアナログであるリバビリンを用いたリバビリン・インターフェロン併用療法や新しい遺伝子組み換えインターフェロンであるコンセンサスインターフェロン療法により治療効果が上昇し,C型肝炎の新しい治療法として注目されている.
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