特集 妊娠に影響する感染症の最新知識
4.GBS
早田 英二郎
1
E. Hayata
1
1東邦大学医療センター大森病院産科婦人科
pp.673-677
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002606
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新生児GBS感染症の発症予防には,妊婦に対するスクリーニング検査と分娩時の予防的抗菌薬投与が重要である。たとえスクリーニングの結果が陰性であっても,児にGBS感染症が発症する可能性があることに留意する。2020年に米国産婦人科学会(ACOG)はcommittee opinionを公表し,universal screeningの推奨を妊娠36~37週に変更するとともに,GBSの増菌培養ならびに選択培地の使用を推奨した。新生児GBS感染症をさらに減少させるためには,わが国の産科医療の実態に合わせた形でスクリーニングの質を向上させることが重要である。
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