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新型コロナウイルス感染症パンデミックを境に社会的卵子凍結を希望する女性が増えている
水澤 友利
1
,
藤井 美貴
1
,
塩谷 雅英
1
Y. Mizusawa
1
,
M. Fujii
1
,
M. Shiotani
1
1英ウィメンズクリニック
pp.609-616
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002583
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欧米では加齢による性腺機能低下をきたす前の未授精卵子の凍結「社会的卵子凍結」を選択する女性が新型コロナウイルス感染症パンデミックを機に増えていることが報告されている。当院でも2020年以降で社会的卵子凍結治療を希望する女性が増えている傾向があった。当院で行ったアンケートでは新型コロナウイルス感染症が社会的卵子凍結を考える直接の理由とはいえなかったが,令和4年版少子化社会対策白書で新型コロナウイルス感染症の影響で将来の生活や妊娠,出産に対する不安を抱える若い女性が増えており,妊娠,出産を先延ばしする社会的卵子凍結がその不安解消の手段の1つとされている可能性があるのではないかと考える。
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