今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために
配偶子保存の臨床
卵子凍結
堀江 昭史
1
,
谷 洋彦
1
,
万代 昌紀
1
1京都大学産科婦人科
pp.444-449
発行日 2018年5月10日
Published Date 2018/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209398
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●採卵方法 : がん患者ではその疾患特有の病態を理解し,一般不妊患者と比して若年であること,さらに採卵に伴うエストロゲン上昇などによる影響を十分考慮すべきである.
●合併症 : 若年がん患者の卵子凍結ではOHSSが有意に増加するため,注意が必要である.一方でがん治療開始までの限られた時間のなかでの採卵であるため,症例ごとの慎重な検討が求められる.
●未受精卵子の凍結 : 受精卵凍結に比べて妊娠率が低いものの,未受精卵子による妊娠・出生後の児の奇形率は増加しない.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.