特集 フェムテックと産婦人科医療
5.卵子凍結とフェムテック
京野 廣一
1
K. Kyono
1
1京野アートクリニック高輪 理事長
pp.1529-1533
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002397
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卵子凍結のガラス化法の技術は2005年に確立され,「医学的適用による卵子凍結」の成績が良好だったことより,2013年米国生殖医学会と日本生殖医学会のガイドラインが提示され,「社会的卵子凍結」がスタートした。また2012年NHKの「卵子の老化」の報道が “加齢による妊孕性低下の意識” を拡大した。今日では社会進出する若い優秀な女性の人材確保のため,「将来,自身の子どもを得るための手段としての社会的卵子凍結」に対して,大企業のサポートが充実してきている。今後は “凍結した卵子の利用率向上” ならびに “卵子凍結することによる心のゆとり・安心感の確保” の両面から社会の動きに応じた “しなやかな対応” が求められる。
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