特集 生殖医療の倫理的・法的諸問題
未受精卵子の凍結
中塚 幹也
1
1岡山大学学術研究院保健学域教授/岡山大学病院リプロダクションセンターセンター長
キーワード:
医学的適応
,
社会的適応
,
卵子凍結
,
余剰卵子
,
性別不合
Keyword:
医学的適応
,
社会的適応
,
卵子凍結
,
余剰卵子
,
性別不合
pp.29-33
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.29.04_0029-0033
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医学的適応での卵子凍結に関しては,生殖医療施設代表者(ほとんどが産婦人科医)も一般市民も肯定感は高い。社会的適応での卵子凍結に関しては,一般市民の肯定感は上昇傾向である。生殖医療施設代表者では,日本産科婦人科学会の「推奨しない」との見解の後には肯定感が一時低下したが,その後は上昇傾向である。さらには,性別不合(性同一性障害)当事者の卵子凍結,余剰卵子の研究への使用,不妊女性への提供など,多くの論点もみられる。現実的には「禁止」という選択肢がない以上,適切に社会のなかに組み込まれることが望まれる。「KEY WORDS」医学的適応,社会的適応,卵子凍結,余剰卵子,性別不合
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