症例
腹腔細胞診陰性で小腫瘍量のⅠ期子宮体部明細胞癌は予後良好:症例報告
豊田 祥子
1
,
兼子 絢華
1
,
清水 綾乃
1
,
岡本 朗良
1
,
篠原 拓実
1
,
柿沼 薫
1
,
大和田 倫孝
1
,
竹島 信宏
1
,
柿沼 敏行
1
S. Toyoda
1
,
A. Kaneko
1
,
A. Shimizu
1
,
R. Okamoto
1
,
T. Shinohara
1
,
K. Kakinuma
1
,
M. Oowada
1
,
N. Takeshima
1
,
T. Kakinuma
1
1国際医療福祉大学病院産婦人科
pp.445-448
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002533
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子宮体癌は婦人科悪性腫瘍のなかで最も罹患数の多い癌であるが,そのうち明細胞癌は2%で比較的稀で悪性度が高い。われわれはⅠA期の子宮体部明細胞癌を経験した。年齢は76歳で,ロボット支援下子宮全摘出術および両側付属器摘出術を実施した。病理結果は子宮内膜に限局する明細胞癌で,腹腔細胞診は陰性で腫瘍量は少なかった。術後にパクリタキセル・カルボプラチン療法を4サイクル追加し,術後2年5カ月現在,再発はない。腹腔細胞診が陰性で小腫瘍量のⅠ期であれば明細胞癌であっても予後良好と考えられた。
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