症例
超高齢者の卵巣腫瘍手術経験
岡本 朗良
1
,
柿沼 薫
1
,
兼子 絢華
1
,
鍵本 昌孝
1
,
泉 遼
1
,
岡田 真也
2
,
大和田 倫孝
1
,
竹島 信宏
1
,
柿沼 敏行
1
R. Okamoto
1
,
K. Kakinuma
1
,
A. Kaneko
1
,
M. Kagimoto
1
,
R. Izumi
1
,
S. Okada
2
,
M. Owada
1
,
N. Takeshima
1
,
T. Kakinuma
1
1国際医療福祉大学病院産婦人科
2同病院病理診断科
pp.573-578
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001731
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超高齢者の手術はハイリスクであり,周術期管理は極めて慎重を要する。われわれは,95歳,88歳の卵巣腫瘍手術を経験した。ともに両側付属器摘出術を実施したところ,組織型は前者が成熟奇形腫,後者が悪性ブレンナー腫瘍であった。2例ともに術前には日常生活は自立しており,術前,術後に理学療法を行い,周術期合併症なく退院した。超高齢者においては年齢のみで消極的になり手術を回避することがないように,慎重に検討することが重要である。
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