今月の臨床 新診断基準となったPCOS―治療と管理のフロントライン
新診断基準で何が変わったか
【改定のポイント①】
多囊胞卵巣所見とAMH
野口 拓樹
1
,
岩佐 武
1
,
松崎 利也
2
1徳島大学大学院医歯薬学研究部産科婦人科学分野
2JA徳島厚生連吉野川医療センター産婦人科
キーワード：
抗ミュラー管ホルモン
,
多囊胞性卵巣症候群
,
胞状卵胞数
Keyword:
抗ミュラー管ホルモン
,
多囊胞性卵巣症候群
,
胞状卵胞数
pp.292-301
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790030292
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●本邦のPCOS診断基準「日産婦2024」に，世界で初めて，年齢階層・測定系別のカットオフ値を明示したうえで，「AMH高値」が新規採用された．
●AMHは卵巣所見を客観的に評価できる生化学的な指標であり，PCOSの診断精度の向上，診断機会の拡大に資する．
●症例ごとに「日産婦2024」と国際基準「Rotterdam/IEBG2023」を上手く使い分け，各診断基準に適したカットオフ値を用いて適切にPCOSと診断し，管理していくことが肝要である．
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