特集 ここまで進んだ産婦人科領域の検査法―先制医療に向けて―
Ⅰ.周産期・生殖内分泌
2.不妊症の検査―AMHの意義を含めて―
三井田 美樹
1
,
小林 未央
1
,
岩瀬 明
1
1群馬大学大学院医学系研究科産科婦人科学講座
キーワード:
AMH
,
卵巣予備能
,
不妊症
Keyword:
AMH
,
卵巣予備能
,
不妊症
pp.707-711
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000294
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要旨
不妊症の精査のためのホルモン検査は,おもに卵巣機能の評価と排卵障害の鑑別のために行われる.近年,卵巣予備能の指標である抗ミュラー管ホルモン(AMH)を測定することが増えていたが,2022年4月から調節卵巣刺激の治療方針決定を目的としたAMH測定が保険収載された.このほかにも,様々な場面での卵巣予備能評価法としての有用性が期待され,現在も多くの研究がなされている.本稿では不妊症の精査のための血液検査,特にAMHに関して最新の動向を含めて解説する.
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