今日の話題
分娩入院時の交通手段として病院救急車を利用する試み
長田 佳世
1
,
朽津 駿介
2
,
木村 友沢
3
,
蒲田 郁
1
,
辻本 夏樹
1
,
小倉 絹子
1
,
岡村 麻子
1
,
柴田 衣里
1
,
田中 奈美
1
K. Osada
1
,
S. Kuchitsu
2
,
Y. Kimura
3
,
I. Gamada
1
,
N. Tsujimoto
1
,
K. Ogura
1
,
A. Okamura
1
,
E. Shibata
1
,
N. Tanaka
1
1つくばセントラル病院
2筑波メディカルセンター病院
3筑波大学附属病院
pp.1603-1609
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001993
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公共交通機関の充実度が低い地域では,自家用車を利用する場合が多い。分娩入院時には自分で運転をしないように指導するため,交通手段に困るケースも多々ある。当院に通院中の妊婦を対象としたアンケートでは,分娩入院時の交通手段について不安を抱えている割合が73%だった。当院では,かかりつけ患者が緊急受診を希望した際,病院救急車に救急救命士が同乗して搬送するシステムがあり,分娩入院時にも利用できる。2018年からの3年間で9人が利用した。救急救命士に対しては院内で周産期トレーニングを定期的に施行している。全国的に分娩施設の集約化もあり,分娩入院時の交通手段に不安を感じる妊産婦は増加すると考えられる。当院のような取り組みも一助になると思われた。
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