特集 排卵誘発のすべてⅡ ART編
8.卵子凍結と排卵誘発(ホルモン受容体陽性の乳がん患者の場合を含む)
京野 廣一
1,2,3,4
,
中森 千栄子
3,4
,
佐藤 礼菜
3,4
,
田中 千菜美
3,4
,
野中 幸子
3,4
,
小林 愛理
3,4
,
田中 敦子
3,4
,
木村 千賀
3,4
,
橋本 朋子
3,4
K. Kyono
1,2,3,4
,
C. Nakamori
3,4
,
R. Sato
3,4
,
C. Tanaka
3,4
,
S. Nonaka
3,4
,
E. Kobayashi
3,4
,
A. Tanaka
3,4
,
C. Kimura
3,4
,
T. Hashimoto
3,4
1京野アートクリニック盛岡
2京野アートクリニック仙台
3京野アートクリニック高輪
4日本卵巣組織保存センター(HOPE)
pp.1593-1596
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001991
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① 70~80%を占めるホルモン受容体陽性乳がん患者にはD2よりトリガーまでレトロゾール5.0mg/日をゴナドトロピン(Gn)と併用し,血中E2値を抑制する。
② トリガーはアゴニストを使用し,採卵後はカベルゴリンとレルゴリックス投与により卵巣腫大や腹水を軽減,黄体退縮を促進,血中E2,P値を抑制し,月経を早める。
③ 採卵時の年齢,卵巣予備能力ならびに卵子凍結後の乳がん治療予定を把握し,乳がん治療を遅滞させないように,感染,出血,卵巣過剰刺激症候群に十分配慮する。5~10年間のホルモン療法終了後の妊娠出産に必要な凍結卵子数確保も念頭において卵巣刺激法,Gnやトリガーの種類・量を決定する。
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