特集 Rare tumorの最新知識
Ⅱ.子宮体部腫瘍
4.腺肉腫
進 伸幸
1,2
,
片岡 史夫
2
,
岡田 智志
2
,
河原井 麗正
2
,
木原 真紀
2
,
田中 宏一
2
N. Susumu
1,2
,
F. Kataoka
2
,
S. Okada
2
,
Y. Kawarai
2
,
M. Kihara
2
,
H. Tanaka
2
1国際医療福祉大学医学部産婦人科
2国際医療福祉大学成田病院婦人科
pp.855-859
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001810
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子宮腺肉腫は良性腺上皮と肉腫成分から構成される混合腫瘍で,葉状のポリープ様隆起性病変を形成する特徴がある。閉経後に発症する例が多いが,妊孕性温存希望の若年者に発症する場合もあり,頸管奥より腟内に突出するポリープ状腫瘍として認められることも多く,可及的により大きな組織片を子宮内腔から,かつポリープ様腫瘍部分から採取したうえでの病理診断が望ましく,MRI画像診断も治療方針決定に併用すべきである。悪性の診断に至らないまま短期間に再発を繰り返す場合は,その都度詳細な組織診を行う姿勢が必要である。
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