特集 これでわかる 婦人科稀少腫瘍
子宮体部腫瘍 腺肉腫
加藤 友康
1
,
舘 慶生
,
吉田 裕
1国立がん研究センター中央病院 婦人腫瘍科
キーワード:
子宮内膜腫瘍
,
腫瘍再発
,
リンパ行性転移
,
予後
,
腺肉腫
Keyword:
Lymphatic Metastasis
,
Prognosis
,
Endometrial Neoplasms
,
Adenosarcoma
,
Neoplasm Recurrence, Local
pp.171-177
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021121876
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子宮腺肉腫は良性腺上皮と肉腫成分から構成される混合腫瘍である。わが国の報告110例を調査した結果、進行期I期が93%を占めていた。肉腫成分診断に苦慮し、生検をくり返すことがあり、頸管/内膜ポリープの短期再発は本疾患を疑う必要がある。治療は腹式単純子宮全摘で、IA期30例では死亡例は1例のみであった。進行例の予後は不良であり、その改善には予後不良因子の特定、有効な薬剤の開発など解決すべき課題は多い。
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