特集 迫り来る2020:新規保険収載へのロードマップと適正運用
各論:外保連
12.婦人科悪性腫瘍のセンチネルリンパ節生検保険収載に向けて
山上 亘
1
,
平野 卓朗
1
,
真壁 健
1
,
和田 美智子
1
,
片岡 史夫
1
,
青木 大輔
1
,
進 伸幸
2
,
小林 裕明
3
W. Yamagami
1
,
T. Hirano
1
,
T. Makabe
1
,
M. Wada
1
,
F. Kataoka
1
,
D. Aoki
1
,
N. Susumu
2
,
H. Kobayashi
3
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
2国際医療福祉大学三田病院婦人科
3鹿児島大学医学部産科婦人科
pp.1369-1375
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001066
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婦人科悪性腫瘍のうち,子宮頸癌,子宮体癌,外陰癌は,センチネルリンパ節(SN)生検を用いることで不要なリンパ節郭清が省略できる可能性があり,cancer survivorのQOLの向上につながる。国内外でのエビデンスが蓄積されつつあることや,すでに乳癌や悪性黒色腫では保険収載されていることもあり,保険収載への道のりは遠くはないと思われるが,トレーサーの薬事承認やプロトコルの統一,標準治療との兼ね合いなど,課題も多い。産婦人科全体でSN生検を用いた手術の有用性について広く共通認識を持つことが保険収載に向けて不可欠であろう。
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