特集 Rare tumorの最新知識
Ⅱ.子宮体部腫瘍
3.子宮内膜間質肉腫
中井 英勝
1
,
松村 謙臣
1
H. Nakai
1
,
N. Matsumura
1
1近畿大学病院産婦人科
pp.849-854
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001809
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子宮内膜間質肉腫は形態学的に多様性を認めるため,診断基準が曖昧であった。近年,様々な融合遺伝子が明らかとなり,2014年以降のWHO分類では病理形態診断や免疫組織染色で典型的でない例は,融合遺伝子をもとに確定診断を行うようになり,疾患概念が固まった。臨床上の特徴として大部分の症例が進行例であったり,再発したりするため予後不良の疾患群である。しかし稀な疾患であるため本疾患を対象にした臨床第Ⅲ相試験は行われておらず,有効な治療開発に難渋している。
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