特集 産婦人科医が知っておきたい性教育のポイント
2.性感染症の現状と問題点
-6)その他の性感染症(腟トリコモナス症,外陰腟カンジダ症)
甲斐 冴
1
,
松村 謙臣
1
S. Kai
1
,
N. Matsumura
1
1近畿大学医学部産科婦人科学教室
pp.39-44
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001599
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外陰腟炎は,産婦人科外来診療において日常的にしばしば経験される。特に腟トリコモナス症と外陰腟カンジダ症は,帯下異常と外陰搔痒感を主訴とする女性性器感染症の代表疾患といえる。腟トリコモナス症は,近年わが国では減少傾向にあるものの,感染者の年齢層は幅広く,再発を繰り返す難治例も少なくない。また外陰腟カンジダ症は,75%の女性が生涯で少なくとも1回は罹患するといわれている。性交感染以外での罹患が多いものの,再発を繰り返す場合は,パートナーの検査・治療が必要となることがある。
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