特集 産婦人科医が知っておきたい性教育のポイント
2.性感染症の現状と問題点
-1)HIV感染/AIDS
相澤(小峯) 志保子
1
S. Aizawa-Komine
1
1日本大学医学部病態病理学系微生物学分野(准教授)
pp.7-12
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001594
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ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症,および後天性免疫不全症候群(AIDS)は,性教育を受ける年代の児童・生徒にとって身近な感染症ではない。抗HIV治療の進歩によって,HIV感染者の生命予後は飛躍的に改善し,近年は新規感染者数も減少傾向である。しかし,一度HIVに感染してしまうと,生涯にわたって抗HIV薬の内服を継続しなければならず,決して軽視してよい感染症ではない。本稿では,性教育を行ううえで重要な感染症として,HIV/AIDSの近年の疫学,治療法の進歩,予防について概説する。
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