特集 婦人科がんの予防update
11. 卵巣癌検診の現状と問題点
越山 雅文
1
,
松村 謙臣
2
,
小西 郁生
3
1滋賀県立大学人間看護学部(教授)
2近畿大学医学部産婦人科(教授)
3国立病院機構京都医療センター(院長)
pp.1719-1725
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000232
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2011 年,アメリカ大規模卵巣癌検診(PLCO)研究で,「卵巣癌検診を行っても予後は改善されない」という結論が出た。われわれは,卵巣癌検診の有効性を確認すべく,PLCO データベースを入手して独自の解析を行ってみた。今回,このデータ解析結果と世界の主な卵巣癌検診を紹介して,今日の検診の現状を考えてみた。さらに2 つのタイプの卵巣癌の特性を考慮しながら,現時点における卵巣癌検診の問題点を検討した。
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