特集 産婦人科医が知っておきたい性教育のポイント
3.子宮頸がんとHPVワクチン,子宮頸がん検診
八木 麻未
1
,
上田 豊
1
,
木村 正
1
A. Yagi
1
,
Y. Ueda
1
,
T. Kimura
1
1大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学講座
pp.45-51
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001600
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子宮頸がんは予防が可能な数少ないがんの1つである。WHOは21世紀内の子宮頸がんの排除を目指し,15歳までの女子におけるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種率90%,35歳,45歳時の子宮頸がん検診受診率75%,子宮頸部病変症例の治療率90%を目標に掲げている。一方,わが国では若年女性で子宮頸がんが増加しており,HPVワクチンと子宮頸がん検診の普及が強く望まれる。中高生に対しては,まずは子宮頸がんの身近さや重篤さの理解を促し,そのうえでワクチンと検診による予防の重要性を伝えていくことが大切と考えられる。
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