特集 外陰疾患を極める
5.潰瘍
吉村 和晃
1
K. Yoshimura
1
1産業医科大学若松病院産婦人科(診療教授)
pp.1111-1115
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000997
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外陰部潰瘍の原因には感染性・非感染性があり,非感染性のなかには腫瘍性と非腫瘍性がある。非腫瘍性のなかには遺伝性疾患・自己免疫性疾患などが含まれる。外陰部に潰瘍をみつけた場合,まず外陰ヘルペスを疑い,局所病変からウイルス抗原同定検査を行う。抗ウイルス薬の効果が不良な場合は,別の疾患を考える必要がある。鑑別疾患には,梅毒,ベーチェット病,軟性下疳などがある。また,性感染症との関連が疑われる場合は,クラミジアや淋菌などの性感染症検査も同時に行うことが重要である。
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