今月の主題 Helicobacter pylori―関連疾患と除菌療法のインパクト
H. pylori関連疾患における除菌治療のエビデンス
胃潰瘍,十二指腸潰瘍
鈴木 雅之
1,2
1鈴木内科医院
2国立病院機構東京医療センター消化器科
pp.1744-1746
発行日 2010年10月10日
Published Date 2010/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104645
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ポイント
★活動性消化性潰瘍症例では,開放性潰瘍の診断とともに除菌治療を開始し,除菌薬投与終了後も潰瘍治癒が確認されるまで引き続いて抗潰瘍薬を投与すべきである.
★NSAID投与症例では,NSAID投与開始前に除菌を行うことにより薬剤性潰瘍の発症が抑制される.
★NSAIDがすでに投与されている潰瘍症例では除菌は行うべきではない.
★過去に潰瘍の既往がある症例に対して低用量アスピリン(LDA)を投与する場合は除菌が望ましい.
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