特集 異所性妊娠を考える
6.帝王切開瘢痕部妊娠
近藤 恵美
1
,
川越 秀洋
1
,
大藏 尚文
1
,
吉野 潔
2
E. Kondo
1
,
H. Kawagoe
1
,
N. Okura
1
,
K. Yoshino
2
1独立行政法人国立病院機構小倉医療センター産婦人科
2産業医科大学産科婦人科学
pp.1013-1019
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000970
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帝王切開既往妊婦では,妊娠初期の経腟超音波検査で胎囊の位置を正確に確認し帝王切開瘢痕部妊娠(CSP)と診断することが重要である。CSPに対する治療方針は,①胎児心拍の有無,②妊娠継続希望の有無,③妊孕性温存希望の有無により大きく異なる。超音波検査による画像評価から周産期リスクを予測し,予期せぬ大量出血や子宮摘出を回避するための厳重な管理や治療方針を検討することが重要と思われる。
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