症例
母体の男性化徴候を呈した黄体化過剰反応の1例
近藤 恵美
1
,
川越 秀洋
1
,
牟田 満
1
,
大藏 尚文
1
E. Kondo
1
,
H. Kawagoe
1
,
M. Muta
1
,
N. Ookura
1
1小倉医療センター産婦人科
pp.185-189
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001187
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黄体化過剰反応は莢膜ルテイン囊胞が多発・腫大した状態であり,内因性の高hCG状態により発症することが多いが,正常単胎妊娠にも稀に発症することがあると報告されている。また,母体高アンドロゲン血症により一部の症例では母体の男性化徴候の報告がある。本症例は,初回単胎妊娠時に黄体化過剰反応を発症し母体の男性化徴候を呈し,次回妊娠時は正常妊娠であったという点で貴重な症例と考えられたため,文献的考察を加え報告する。
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