今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療
異所性妊娠
帝王切開瘢痕部妊娠への対応
森川 恵司
1
,
上野 尚子
1
,
児玉 順一
1
1広島市立広島市民病院産科・婦人科
pp.262-271
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210600
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●帝王切開瘢痕部妊娠は稀な異所性妊娠であるが,その頻度は近年増加しており,今後遭遇する機会は増えることが予想される.
●治療選択肢は薬物治療,手術,IVRなど多岐にわたるが,判断基準は明確ではない.患者背景,妊娠組織の成熟度,画像所見を総合して治療選択を行う.
●妊娠継続し生児を得られる症例も存在するが,多量出血や子宮全摘が高率であり,非常にリスクの高い妊娠となる.
●早期に正確な診断を行うことが,より低侵襲な治療の成功への鍵である.
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