診療
当院における妊孕性温存の現状と課題
門上 大祐
1
,
勝 佳奈子
1
,
中岡 義晴
1
,
森本 義晴
2
D. Kadogami
1
,
K. Katsu
1
,
Y. Nakaoka
1
,
Y. Morimoto
2
1IVFなんばクリニック
2HORACグランフロント大阪クリニック
pp.1779-1787
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000704
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当院で取り組んでいる妊孕性温存の現状と今後の課題について報告する。2013年4月~2017年11月に,妊孕性温存希望で当院を受診した患者(女性111例,男性98例)を対象とした。女性患者80例112周期で卵巣刺激を行い,1人あたり平均凍結胚数は3個,平均凍結卵子数は7個であった。胚移植は6例9周期で行い,1周期で妊娠成立を確認したが,9週で流産となっている。男性患者86例で精子凍結を行った。7例で凍結精子を使用したIVF-ICSIを行い,19周期で胚移植を施行し,9周期で妊娠成立を確認した。現在までに5例が分娩に至っており,2名が妊娠継続中である。
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