特集 看護マネージメントの新しい波
当院看護体制の現状と課題
青木 孝子
1
,
梅津 キミ
2
,
紙屋 克子
3
,
酒見 邦子
4
Takako AOKI
1
,
Kimi UMEZU
2
,
Katsuko KAMIYA
3
,
Kuniko SAKEMI
4
1富岡厚生病院
2兵庫県立姫路循環器病センター看護部
3札幌麻生脳神経外科病院看護部
4順天堂浦安病院看護部
pp.408-415
発行日 1989年5月1日
Published Date 1989/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209556
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富岡厚生病院
看護体制の現状と問題点
1)看護の質と量をめぐる問題:当院は264床の一般総合病院で,看護単位は病棟6単位,その他3単位で,基準看護は特II類である.職員数その他の看護体制は表に示すとおりで,従来型の看護体制の域を一歩も出ていない.換言すれば,高度医療に伴って必要とされる看護の質の変化,老人患者や重症患者の増加によって求められる看護の量の変化に的確に対応できていない.また,病棟を運営していく上で,各単位ごとに日々変化する入院患者の数や重症度の変化等,既成の看護体制や配置では解決できにくい矛盾を抱えている.
2)看護周辺業務の問題:看護業務とされる仕事のうち,無資格者に任される業務の占める割合が高く,所管の判然としない業務を看護業務として取り込んでいる.
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