第45回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/横浜 《シンポジウム》リハビリテーション卒後教育における初期研修必修化の功罪―座長/椿原 彰夫・藤島 一郎
当院の現状と問題
花山 耕三
1
,
児玉 三彦
1
1東海大学医学部専門診療学系リハビリテーション科学
pp.97-100
発行日 2009年2月18日
Published Date 2009/2/18
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はじめに
新臨床研修制度は医学教育改革と連動している.医学教育改革の主眼は,学部教育への職業教育の導入と大学外への教育の場の拡大である.すなわち,医学部卒業時点で医師として働ける能力を身につけ,初期研修終了時ではプライマリーケアが行えるということがその目標である1).
東海大学は最も新しい私立大学医学部であるが,リハビリテーション(以下,リハ)の講座設立は早く,すでに20年以上の歴史をもっている.東海大学医学部においては卒前,卒後教育においてさまざまな先進的な試みがなされてきており,卒前教育におけるクリニカルクラークシップや前期研修医のスーパーローテーションはすでに導入されていた.しかし,東海大学で過去に行われていた制度と今回導入された制度は同一のものではない.ここでは,初期研修必修化前後における変化とリハ科への影響について述べる.
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