第45回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/横浜 《シンポジウム》リハビリテーション卒後教育における初期研修必修化の功罪―座長/椿原 彰夫・藤島 一郎
当院の現状と問題
平岡 崇
1
,
椿原 彰夫
1
1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
pp.89-93
発行日 2009年2月18日
Published Date 2009/2/18
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はじめに
2004年度から卒後臨床研修が義務化され全国的に初期臨床研修制度が大きく変革されることとなった.その目的は1)この研修制度を通じて医師としての人格を涵養すること,2)プライマリーケアの基本的な診療能力を修得すること,3)研修医がアルバイトをせずに研修に専念できる環境を整備すること,以上3点に集約される.さらに言い換えると,とりもなおさず永く続いた大学医局制度を崩壊させ,専門分化した医師養成偏重を見直すことであるといえる.この制度の変更から4年が経過したが,変更に伴い現時点では少なからず各所に問題が起こっている事実は否めない.そこで地方の大学病院に勤務するリハビリテーション(以下,リハ)科専門医/指導責任者として,臨床研修必修化が当院でのリハ科研修に与えた影響と現状・問題点などについて当院の臨床研修の特徴をふまえ報告する.

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